矢野顕子 × 上原ひろみ TOUR 2017 「ラーメンな女たち」 04/19  

昨日に続いて 矢野顕子×上原ひろみ。

昨日のライブでは圧倒的な多幸感に完全にやられてしまいました。
本日は少し冷静に観る事ができるかな?などと思っていましたが無理でした。
あまりにスゴイライブ体験に頭がクラクラ。もはや合法ドラッグの領域です。

できるだけ長く余韻に浸るためにTVなど付けず
極力無音の状態を保ち続けています。
なのでミサイルが飛んでいても戦争が始まっていても
全く気がつかないレベル。って、飛んでないよね。。。


感想文を提出いたします。
--
帰路の途中、一緒にライブを観たヨメ氏がボソリと「矢野顕子すげぇ」と。
本日は矢野さんのスゴさからライブの感想をを語らう事に。

もちろん矢野顕子さんがスゴいのはわかりきった事ですし
往年のファンの方からすれば「何をいまさら…」といわれてしまうと思いますが
ライブを繰り返し体験する事で自分の中で何がスゴイのか明確になった気がする。


ちょっと想い出話。

ワタクシが二十歳だった時のバイト先の先輩に
音大の声楽科を卒業していた方がいました。(のちに音楽の先生に)
家が近所だった事もありバイトの行き帰り
先輩の車に同乗させてもらう事もしばしば。

当然の事ながら音楽が好きな方で車中では
クラシックから電気グルーブ・モダンチョキチョキズ、ゲルニカ
山本正之(タイムボカンシリーズの曲を作って人)etc…
とにかくジャンルを問わず常にいろんなCDがかけられていて
音楽をあまり知らないボクには楽しい時間だった。

その中で先輩が最も尊敬するアーティストとして
「この人天才」と言ってかけたCDが
矢野顕子さんのライブアルバムだった。
遠い昔の記憶なので曲名が思い出せないのですが
童謡をものスゴイアレンジで歌っていました。

面白いと思って聴いた記憶はあるのがけれど
その頃のボクには音楽を感じ取る力が今以上になく
何故、他の沢山の音楽を聴く先輩が
矢野顕子のCDだけを「天才」として聴かせてくれたのか
その時にはよくわからなかった。

それから20年以上経って何度もライブを観て
矢野顕子さんのスゴさを痛烈に体感しているのは感慨深い。



閑話休題。

ヨメ氏と話したこの日のライブの感想が
なんで矢野さんの話から始まったかといえば
ライブ中に起こったアクシデントがキッカケ。

2nd set 前半の SUPER FOLK SONG で
完全に歌詞をすっ飛ばしてしまう。

こういう事があるとファンの方にブログに書かれてしまうのです。
「矢野は未だに歌詞を覚えていないのかっ」と。
ワタクシも不思議でございます。
ラララー。歌詞さえ無ければ。
ラララー。こんなに歌えるのにぃっ。
※文言不正確



という一連の流れを途切れることなく音楽として表現してしまう。


何を言っているのかわからないと思いますが
どう書いたら伝わるのかもわからない。


正直、観客としてライブならではのアクシデントを
喜んでしまっている側面もありますが
それだけではなく矢野顕子さんの凄さが凝縮したアクシデントだった。

歌詞があるパートでは歌としてとらえてしまい一見分かりづらいんですが
矢野さんの歌唱って全編通して管楽器のインプロヴィゼーションと同じ。
その場その瞬間にメロディが産み出されていく。
もちろんインプロヴィゼーションに自身が弾くピアノ、
さらに歌詞という表現が何層にも重なり
一つのうねりになって音楽を形成してる。

これはホントにもの凄い事。

上記の説明では「ラララー」という文字で表現している部分も
伸びやかに広がるその演奏(声)は一瞬で会場の
空気を一変させてしまう圧倒的な存在感のある音。

これまで何度か矢野さんについての感想を書いていますが
その歌声を管楽器に例えていた事が多いのですが
フレットレスの弦楽器のようでもあるよなぁ。

兎にも角にもこのアクシデントは
笑いながらも鳥肌がたってしまうものスゴイ瞬間でした。

ヨメ氏と今日のライブの感想を話していて
「初めて矢野さんを観た時にはその凄さがわからなかったけど〜」
という言葉に20歳の時の自分を思い出したのでした。

こうして書いてしまうとライブならではのアクシデントが「凄かった」と
勘違いされてしまいそうですがこれはほんの一つ・一瞬の出来事。
感想として紹介しやすいエピソードだったので書きましたが
こういう驚きの瞬間が2時間半のライブ延々と繰り返されていく。



ここからライブ全体の感想です。(18日の内容も含む)

昨年は矢野顕子さん40thのアニバーサリーという事で
いろんな企画が目白押しだったそうです。
そんな中で何かに挑戦するような事もしたいと思っていた所に
上原ひろみさんの「40年で一番大変だった事ってなあに?」の質問に
「・・・。近年で一番ピアノを必死で練習した。」と再び
このディオでのレコーディングをする事になったそうです。(18日のMC)

観客としては訪れた事があるものの演者として
ステージに立つとは思っていなかったという東京文化会館。
「ワタクシの明日からは余生という事で…」などという冗談を交えたMC。

曲名を忘れてみせる事で上原ひろみさんに喋らせるというのも
お二人がライブを重ねてきて出来た関係性で楽しい。
思い返せば最初のライブの時は矢野さんが「そっちにマイク無いの?」と
いうぐらい上原さんは喋りませんでしたからね。

通奏低音のように出汁が利いているという
ラーメンに始まりラーメンで締めるライブ。

So What ver.の「ラーメンたべたい」から幕開け。

ズッシリと重みのあるSo Whatのテーマから歌に突入。
18日の公演では客席から少し笑い声がこぼれた。
知っている人からすれば「笑う曲じゃねぇ」という声もあがりそうですが
個人的には笑いが出るのが正解のような気がします。

「ラーメンたべたい」の歌詞のスゴイところって
歌い出しと曲の最後では言葉の意味が変わる所だと思います。
カッコイイテーマからボソッと出る言葉が「ラーメンたべたい」は笑えるけど
歌詞を通してどうして「ラーメンたべたい」のかがわかり
曲のラストで連呼される「ラーメンたべたい」の意味が
全く別の意味を持って響いてくる。恐ろしい曲です。

そして何と言っても印象的なのは
1stのラストで披露された「飛ばしていくよ」。

上原ひろみさんの圧巻な光速リフから突入するソロ。
そしてソロ抜けに迎え撃つかのような矢野さんの圧倒的なボーカル。

熱量がハンパ無くこのママライブ終わるんじゃないかと思う程。

っというか矢野さんのピアノも猛烈にスゴい。

「I've Got Rhythm」の後に登場した矢野さんは
「ワタシも弾けます。上原ひろみの1/4で弾けます。」と冗談を言っていましたが
スタイルの違いこそあれどピアニストとしても素晴らしい。




・・・


矢野顕子さん書く歌詞は文学だっ! とか
糸井重里さんの歌詞の丁寧に描かれる情景から浮かび上がる感情 とか
上原ひろみさんの装飾のない歌詞 とか
ピアノを弾かずに歌う矢野顕子さんのカッコヨサ とか
上原ひろみさんのピアノはアグレッシブだけど魅力はそれだけではない とか
『「こいのうた」上原ひろみ歌唱バージョンが発売されます』ネタ とか

いろいろ感じた書こう思っていた事もあったのですが
とにかく全部が素晴らしくて書いているとキリがないですね。

唯一無二のアーティスト二人の共演

最高っ!

これに尽きます。

一生懸命書こうと頑張りましたが力尽き
結果なげやり感想になりました。

寝ます。w


2017.04.19.
矢野顕子 × 上原ひろみ
TOUR 2017「ラーメンな女たち」
@ 東京文化会館 大ホール

1st
01. ラーメンたべたい
02. 東京は夜の7時
03. おちゃらかプリンツ
04. 真赤なサンシャイン
05. DREAMER
06. 飛ばしていくよ

2nd
07. I've Got Rhythm(上原ひろみ Solo)
08. SUPER FOLK SONG(矢野顕子 Solo)
09. CHILDREN IN THE SUMMER
10. こいのうた
11. ホームタウン・ブギウギ
12. ラーメンたべたい

EN1. そこのアイロンに告ぐ
EN2. Green Tea Farm



【追記】
2日間の感想をごっちゃにしていた事で
とんでもない勘違いをしていた部分があったので
ゴッソリ削除しました。。。

--
ライヴの様子は下記のサイトでも紹介されています。
--
Bagus日記[ uzazo's friend blog ] 
18日・19日のライブの感想を書かれています。



上原ひろみ Live Report Index
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コメント

uzazoさん仰る通り、言い訳を曲に乗せてしまうあたりに
矢野さんのスゴさが凝縮されてますよね(笑)

今回の矢野さんとひろみさんのデュオは、
矢野さんの魅力が最大限に引き出されるよう
ひろみさんがプロデュースした結果ではないかと思ってます。
にしても、矢野さんの進化っぷりはすごいと思います。
上を目指す姿勢が共通しているので、
矢野さんとひろみさんは仲良しなんでしょうね。
またいつか、お二人の共演が見たいです。

>矢野さんの魅力が最大限に引き出されるよう
>ひろみさんがプロデュースした結果~

なるほどっ!
これはもの凄く腑に落ちる表現ですね。

矢野さんの凄さはもちろん前から感じていましたが
上原さんとのコラボだけとはいえライブ参加回数を重ねた事で
その凄さの理由が自分の中で整理出来たような気がします。
あの日のアクシデントは計らずもボクの中で整理された理由が
見事に凝縮されたシーンになっていたので鳥肌ものでした。

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