Hiromi's Sonicbloom / Time Control 

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今までのTrioにデビット・フュージンスキー(g)を迎え
Hiromi's Sonicbloom という新プロジェクトで発表した
時間をテーマにしたアルバム『Time Control』。

誰もが前作Spiralとのギャップに驚かされたのでは無いかと思います。

「Trio+1ではない」と本人が言うように
全く違ったテイストのアルバムに仕上がっています。
帯にも<ジャズ/ロック>と記されていますが
ROCKのコーナーでこのCDを買っても違和感のない
ドライブ感あふれる曲が沢山入っています。

初めて聞いたときは新しく加わったということや
楽器の音の特性もあってどうしても
ギターの音がメインに耳に飛び込んでくると思います。

そのギター、デビット・フュージンスキー(g)。スゴイです。
フレットレス+7弦というダブルネックのギターに
デカイサングラスと見た目もスゴイのですが演奏もとにかくスゴイ。
ワウワウと弾けば(ってワウペダルね)メロディアスに歌い、
粘っこいリズムから、シャープなカッティングまで。

そして2回目・3回目と回を重ねる事にバンド全体の音が
いかに素晴らしく面白いかが伝わってきます。

演奏はもちろん楽曲も含めひろみ節(笑)はやはり健在です。

テイストこそ前作の「Spiral」とは全く違うものの
展開の面白さやドラマティックな感じは全く失われていませんし
Trioの時ベースやドラムがリズム隊ということだけでは無く
時にはベースが主旋律を歌いドラムが物語を進めていくといった
楽曲を支える重要な要素であったように
このQuartetでも、どのパートも主役を務めている。
この事はいままでの作品と共通していると思います。

またギターが加わったことで役者が増えそれぞれのパートの
組み合わせ方は一気に広がり表現の幅が広がった分、
曲作りも大変だったのではないでしょうか?
作曲家としての上原ひろみさんの凄さにもあらためて驚いてしまう。

テイストの全く違う作品を作ったことで逆に
「上原ひろみらしさ」という輪郭がまた少し見えてきた。
そんな感想を持ちました。

何かのインタビューで(うろ覚えですが)
--
 将来「ボクはあの頃のひろみがスキだ」と
 言われるぐらい様々な事に挑戦したい。
--
と語っていた彼女。この新作とコレまでの3枚。
もの凄い勢いで変化・進化し続けている。
10年後・20年後にどんな作品を作っているのか楽しみ。

--
追記。
上記は発売当時に書いた感想ですがだいぶ時間がたった今
考えてみれば「Spiral」とのギャップに驚かされたのは事実ですが
1st・2ndと比べるとノードリードの登場が激減したSpiral自体も
発売された時点では異色の作品とも言えますね。
その針を逆に振り切ったと考えれば「Time Control」の様な
作品が出来たのは自然な流れだったのかもしれません。

Time ControlTime Control
(2007/03/27)
Hiromi's Sonicbloom

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