上原ひろみ / PLACE TO BE 

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ファン待望のソロ・ピアノ・アルバム。

発売日にライブでの演奏(東京JAZZ)を体験できたのは
非常に良かったのですが発売日の延期などに
やきもきしながら待ちに待ったアルバムが遂に発売されました。


感想文を提出いたします。
--
帯に記された「世界をめぐるピアノとの旅」とあるように
世界各地の「居場所」をテーマにした楽曲達は
時にメロディアス時にアグレッシブ・プログレッシブ
と、バラエティーに富んでいて最後まで一気に聴き通すができた。

冒頭の“BQE”。
高速で複雑リフからは“Time Difference”
完全に独立し続ける左手のベースラインには“XYZ”
緊張感の続く状況から一気にメロディアスに展開する場面に“Edge”

テイストこそ全く違えど3曲から編成される組曲
“Viva! Vegas”からは“Music for Three-Piece Orchestra”

etc...あげればきりが無いが
今までのキャリアの中で培われたアイディアが
形を変えて次々と登場してくる。
しかしそれは過去の作品のトレースではなく
「今の上原ひろみ」を余すところ無く表現し尽くしたといった印象。

また、いくつかの楽曲では特殊奏法が取り入れられている。
特殊奏法自体は沢山のアーティストが実践しているし
上原ひろみ自身も2006のAsiaTourあたりからライブで披露してきた。

特殊奏法は実験的であったりパーカッシブなアプローチである事が多い。
(もちろんこれまでの上原ひろみ自身も)
しかし今作では弦を素手でミュートしながらベースを表現したり
金属定規を弦の上に置くことでチェンバロを思わせる音をだしたりと
楽曲に自然ととけ込んだ形で織り込まれ楽曲の世界観を見事に表現している。
こういった手法にももちろん先駆者は沢山いるが
非常にチャーミングなアプローチで好感が持てた。

自らのキャリアとピアノという楽器の可能性をフルに生かす
アイディアがちりばめられた楽曲・演奏の数々。
本当に素晴らしい作品だと思います。

ライナーノーツによると
「最低10年に一枚は必ずピアノ作品を録音する」との事だから
10年以内には次のソロアルバムを拝聴できるという事ですね。
上原ひろみの「30代の音」「40代の音」「50代の音」が
どう変遷していくのか一ファンとして心待ちにしたいと思います。



と、いつもの口語調ではなく評論家の体(てい)で
CDの感想を書いてみるテスト。w


ライナーでも紹介されていますが
“Viva! Vegas”の“Show Cuty, Show Girl”に
“Deep Purple / Smoke on the Water ”のフレーズが出てきますよね。
コレって実はひろみさんの大好きな「Frank Zappa」を
自身のアルバムにコッソリ忍ばせたのでは? と妄想しています。w

あと、Green Tea Farmの一番最後の所
ボーカルが意図的にカットされています。
これはボクが歌詞を知っているからですが
ピアノが最後の一行を歌ってますよね。

「ほんとにありがとう」

こちらこそいつも素晴らしい音楽を
ありがとうございます。

--
追記
初回盤のDVDについて書くの忘れてました。
今までも初回盤やツアーバージョンなどでDVD付きが発売されてきました。
もちろんファンとしてはひろみさんの演奏している姿を
見ることが出来るDVDが手に入るのはウレシイのですが
コレまではCSなど既にTVで放送された物が収録されていて
「特別っ」という感じが無かったです。
(実際TV放送を見ているので再生してないのもあるしw)

しかし今回のはひと味違う感じです。
レコーディングスタジオでのインタビュー映像が収録されているんですが
演奏シーンがカットインされていて非常に満足度が高いです。
すっんごくカッコイイです。今から買う方は是非初回盤を。

それと2008年国際フォーラム ホールAでの「Place To Be」が収録。
コチラはちょっとCSの番組で放送されましたがそれでも感動的です。
唐突に見るとなんで「泣いてるの?」と思いますが
あの割れんばかりの会場の盛り上がりは凄かったので。
ボクももらい泣きしてしまいましたし。

こういう特典DVDは非常にウレシイです。

あと、アレ当たったおっ


--
このCDの感想は下記のサイトでも紹介されています。
--
Bagus日記 [ uzazo's friend blog ]
各曲ごとへの感想を読むことができます。激熱・激長w



上原ひろみ CD Review Index

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コメント

uzazoさん こんばんは♪

サイン会当たりましたねw
おめでとう御座います(拍手

自分はDVD1回見て、今CD3回目を聴きながらコメ書いてますが、待望のソロピアノ作品を待ち望んでいたファンの期待を裏切らないどころか、自分みたいな凡人の予想をはるかに超える素晴しい出来ですね♪

当方の駄耳?&能力では、最低3ヵ月位は聴き込まないとレビュー書けないのですが、もしその頃uzazoさんが憶えていらっしゃれば、お暇なときにでも覗いて頂ければ幸いです。

では、お互いに年末のチケット取り頑張りましょうw

おおっ、当選おめでとうございます!
僕はライブだけ参戦します w

そして新作。
聴けば聴くほどに、のめり込んでます♪


>ピアノが最後の一行を歌ってますよね。

そうそう、そーなんですよ!
すんごく感動的です。

>レコーディングスタジオでのインタビュー映像が収録されて

これも嬉しい企画です。
これでこそDVDが付いててありがとう、です。

そしてライナーがめちゃめちゃ素晴らしかったです。
あんなにボリュームがあって、且つ
内容の濃いものが読めるなんて。

文庫化される「サマーレイン~」は購入しない
つもりでしたが、やっぱり買います!

kickさん
おはようございますっ。
ホントに期待を裏切らない素晴らしい作品ですよね。
>最低3ヵ月位は聴き込まないと~
逆にスゴイッす。ボクは音楽に対してほとんど語れる事がないので
3ヶ月聞き込んでもあまり書ける事が変わらないというw
ホントただの感想文です。
まぁブログタイトルで宣言しているのでいいかぁ。と
開き直ってお届け中です。w

kickさんのレビュー楽しみにしてます♪

yasuさん
おはようございますっ。
ライナーいいですよね。
神舘さんの書くひろみさんの紹介文はスキです。
サマーレインはなにやら結構加筆分があるらしいので
楽しみにしています。ってか加筆などと言わず
続編として新しい本出して欲しいですね。w

CD/DVDとホントに大満足です。

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