矢野顕子×上原ひろみ Recording Live in Tokyo〜ラーメンな女たち〜 

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矢野顕子さんと上原ひろみさんのライヴという形での共演を
さかのぼるとSSTVの企画で2006年12月に行われた
「Jammin' The Piano Session 矢野顕子 × 上原ひろみ」
今でも会場の雰囲気自体を鮮明に思い出す事ができる程の
強烈で素晴らしいライブだった。

その後レコーディングライブ、ツアー、イベントと10年の時を経て
再び新曲でのレコーディングライブに期待しない訳がない。

チケット争奪戦では最初の先行にハズレ
「これはマズイっ」と少々焦り始めていたところに
友人から重複当選分のチケットを譲っていただく。
早い段階でのチケット確保に一安心。感謝です。

くしくも知り合ったのは10年前の「矢野顕子×上原ひろみ」の
チケットのやりとりであったりするのも感慨深い。


開演前。

ヨメ氏と別行動で現地集合だったのが
二人とも早く着くことができたので
Bunkamura 内でお茶をしていると
「どうも。どうも。」と別に友人に遭遇し
一緒にお茶をする事に。

これまたくしくも知り合ったのは10年前の
「矢野顕子×上原ひろみ」のチケットのやりとりで。

引き籠もり&人見知りのワタクシですが
同じアーティストのライブを聴き続けている事で
知り合った方がいたり、気がつけば10年経っていたり
はたまた「矢野顕子 × 上原ひろみ」という
10年前と同じ組み合わせのライヴで
チケットを譲っていただいたり、再会したりと
なかなか楽しいものでございます。



感想文を提出いたします。
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感想を書くのに困るライブでした。

最高でした。スゴかったです!

という事しか書くこと無いな。と。

それは上原ひろみさんのライブではいつもの事なんですが
なにぶん初めて聴く曲ばかりで…すっスゴイなっ と。
(って、もちろん原曲は聴いた事ある曲もありますが)

でも書くんですけど。

矢野さん、上原さんによる開演前の
ご注意アナウンスから始まりお二人ご登場するも
何やら忘れ物とパタパタと袖にはける上原さん。

袖からのスタッフの声に(少し繋いでください。とかだったのかな?)
「はいはい。まかせてちょうだい」と矢野さんのフリートーク。流石。
上原さんが戻ってくるも動画撮影の関係があったのか
「最初からやり直したいそうです」「え〜」なんてやりとりがあり
一度2人ともはけて客入れ曲フェードアウトからの再度登場。

ライブスタート前から何度も会場爆笑の
アットホームな雰囲気でライブがスタート。


各曲毎の感想はCDが発売されてから書く事にして
矢野さんと上原さんの共演というのはいろんな意味で
唯一無二の共演だなぁ。と当たり前の事を思いました。

以前の感想にも書いた気がしますが矢野顕子さんのボーカルって
管楽器とのセッションという側面があると思うのです。
スキャット的なパートはもちろんの事
歌詞の乗っている部分に関しても
様々な音(声)を自由にあやつる
インプロヴィゼーション全開の組み立て。

またピアノディオとしての側面。
矢野さんご自身のお言葉を借りるなら
「アプローチの全く違うピアニスト」の共演。

そして当然の事ですがボーカリストとの共演。

唯一無二のアーティスト「矢野顕子」と共演なので
書いてみると当たり前の事なんですがそんな事を思いました。


矢野顕子さんの事がスキだ、キライだ、とか
人それぞれいろいろな好みがあると思いますが
そういうのとは別の次元で音楽家としての矢野さん
というのを再認識させられた次第であります。
(あっボクはスキですよ)


そして唯一無二のアーティスト「矢野顕子」と共演する
これまた唯一無二のアーティスト「上原ひろみ」

ピアニストとしてはもちろんの事
コンポーザーとして大胆かつ繊細な楽曲アレンジ。

素晴らしい音楽家2人の共演に酔いしれた夜だったのでした。


で、1曲だけ曲の感想を。

4曲目に披露された矢野さんの楽曲「飛ばしていくよ」。

あの上原ひろみさんのライブを見続けていると感想でね。

速弾きがどうこう。超絶技巧がどうこう。

とかあまり書かなくなるんですよね。

もちらん確かにスゴイんだけど、それは知ってるし
みんながソコを強調しすぎるので

「上原ひろみの魅力ってソコを超えた違う所なんだよなぁ」

とか、うるさ方気取りで言いたくなる訳です。

でもね。

「飛ばしていくよ」

速弾きすげぇよ。

浅い感想でスミマセン。


「飛ばしていくよ」の高速リフ。いろんな形に展開していくんですが
リフに突入直後は手首の位置が全く動かないんですね。
演出では無いんですがワタクシの観ていた席からだと
上原ひろみさんの手の平側にライトが当たっていたので
打鍵する指が白い光になって見えたんですよ。

なので手の平から先に細い光のストロボがあるみたいな(伝わります?)

高速リフ ならぬ 光速リフ

CGかよっ!

とか思っちゃいました。

そんなこんなで

上原ひろみの速弾きすげぇよ。

と久々に書きたくなったのであります。


CDの発売は来年になるそうです。
今から楽しみであります。



2016.09.15.
矢野顕子×上原ひろみ
Recording Live in Tokyo
〜ラーメンな女たち〜
@オーチャードホール

1. 東京は夜の7時
2. おちゃらかプリンツ
3. 真っ赤なサンシャイン
4. 飛ばしていくよ
5. ドリーマー
6. こいのうた
7. ホームタウン・ブギウギ
En. ラーメンたべたい

retake
1. 東京は夜の7時
2. ドリーマー
3. 飛ばしていくよ
4. ラーメンたべたい



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ライヴの様子は下記のサイトでも紹介されています。
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Bagus日記[ uzazo's friend blog ] 
ライブの進行が分かる詳細なレポートが読めます。


上原ひろみ Live Report Index





東京JAZZ2016 “the HALL” 

東京JAZZ2016 “the HALL”

今年で第15回となる東京JAZZ。
2日目夜の部を観て参りました。

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fox capture plan

岸本亮(p)、カワイヒデヒロ(b)、井上司(ds)

ヨメ氏が以前別のライブで見た事があったそうで
「見られてラッキー」と喜んでくれたのでボクもラッキー。
会場も沸いていましたし良い感じのライブでした。

で、ボク自身の感想ですがダブステップ的なリズムが
印象的なクラブJAZZといった印象でした。
たぶんそのジャンルでのカッコヨサというのがあるんだと思います。
テーマというよりリフなのかな?短いフレーズをリフレインして
展開していく楽曲が多いのですが展開する幅が狭いので
ライブ全体を通してみると似たような構造の曲が多く少々単調だった印象。
個人的にはAメロ、Bメロ、Cメロ的に曲の進行・展開が明快だった
3曲目に披露された曲が一番良かったです。

クラスターを繰り出すアグレッシブなアプローチは好みでしたが
ベース・ドラムの音量に張り合うようなバランスだったせいか
ピアノが鳴っていない(?)音が割れている感じが残念でした。
(単純にPAの方の問題だったのかな?)

それもこれも門外漢の戯言ですので
ソレがカッコイイ要素なのかもしれません。

今後、どのような作品を発表されていくのか楽しみではあります。




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ケニー・バロン・トリオ
with special guest グレッチェン・パーラト


ケニー・バロン(p)、グレッチェン・パーラト(vo)、
北川潔(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)

ケニー・バロンを見たのは東京JAZZ出演時だけですが
初めて見た 2011 のステージが素晴らしかった記憶があり
本公演も同じメンバーでのトリオという事で期待していました。

ドラムのジョナサン・ブレイクってあんなにデb…
もとい立派な体格でしたっけ?(人の事は言えないけど…)
シンバルを含めた全てがお腹の辺りでフラットに揃っているドラムセット。
エキサイティングなドラムが最高でした。

前半で披露された曲はスリリングでボクの好みだったのですが
ゲストプレーヤーとしてボーカルが加わった曲。
きっと素晴らしかったんだと思いますが
ボクが静かなボーカル物があまり得意ではないんですね。
途中ウツラウツラしてしまいました。スミマセン。



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ミシェル・カミロ × 上原ひろみ

ミシェル・カミロ(p)、上原ひろみ(p)


最高でした。


ボクは上原ひろみさんのファンですので贔屓目もあると思うのですが
あの空間を共有・体感した多くの人は
「とんでもない物を見たっ」と感じたのではないでしょうか。

当初は「上原ひろみ the trio project」での出演告知でしたが
サイモン、アンソニーともにドクターストップと言うことで公演内容の変更。

「SPARK」という最強にして最高の名作がリリースされた後のライブという事で
3人での演奏を楽しみにしていましたが今はただ2人の体調が心配です。
しっかり療養していただいて元気なトリオでの演奏を待ちたいと思います。

上原ひろみさんのステージにガッカリする事なんて無いので
ソロはもちろんの事、どんなコラボでもウエルカム。
この夏の他の公演でもいろいろなコラボが実現したそうですが
東京JAZZ では カミロのアニキ がこのGIGだけの為に来日。

一ファンとしてホントに感謝の気持ちで一杯です。

ミシェル・カミロ × 上原ひろみ のディオに関しては
2005年から時を経て海外での公演、東京JAZZ2014 という
経緯がありますが積み重ねたライブの回数はもちろんの事、
お二人それぞれがピアニストとしての経験値も増した状態での最新版。

やわらかい単音のやりとりから曲のアウトラインが姿を現し
一気に集中力が高まって高密度な空間が生まれていく。

冒頭の曲からなんだか目頭が熱くなってしまいました。


どの曲も素晴らしかったのですが特筆したい2曲。

2014年の公演では上原ひろみさんの楽曲「DESERT ON THE MOON」が
選曲されていたので今回も聴けるかなぁなどと思っておりましたら
終盤に披露された楽曲イントロ部分のあの音に鳥肌が立ちました。

Dancando No Paraiso

ラテンJAZZの雰囲気が色濃くあるこの楽曲は
ミシェル・カミロのアンセム「On Fire」と比較される事がある曲です。
その曲をミシェル・カミロ氏と演奏するなんて胸熱すぎるでしょう。

しかも素人目からみても難曲の「Dancando No Paraiso」

これまでの海外での公演で演奏された事があるのかはわかりませんが
本公演でたっぷりとリハーサル時間がとれたとは思えません。
ステージ上のカミロ氏もこの曲の冒頭ではかなり険しい表情。

それに反してニコニコと自身の難曲を弾きまくる上原ひろみさん。

あなたは鬼か。

一瞬そんな言葉が脳裏をよぎりましたがあらぬ心配でした。
流石、ミシェル・カミロ。インプロヴィゼーションの応酬では
自身の世界に引き寄せて弾きまくる弾きまくる。

ホントに素晴らしいディオでの「Dancando No Paraiso」でした。


そしてアンコールで披露された「Place To Be」。

直前に披露されたラテンの渦とはうって変わって
手を携え薄氷の上を一歩一歩進むような緊張感。

楽譜を追いながら一つ一つの音を紡いでいくミシェル・カミロ。
少し踏み外すと壊れてしまいそうな美しい世界の中で
上原ひろみさんのソレとは少し違うイントネーション。
楽曲終盤ではミシェル・カミロにより新しい和音が加えられ
まるで反対側が透けて見える薄い布のベールを纏うように
「Place To Be」にいつもとは違う色にフワッと包まれた。


ホントに感動的なライブでした。


久々のライブでしたがやっぱライブはいいなぁ。



2016.09.04.
東京JAZZ2016 “the HALL”
@東京国際フォーラム ホールA

fox capture plan
岸本亮(p)、カワイヒデヒロ(b)、井上司(ds)

ケニー・バロン・トリオ
with special guest グレッチェン・パーラト

ケニー・バロン(p)、グレッチェン・パーラト(vo)、
北川潔(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)



ミシェル・カミロ × 上原ひろみ
ミシェル・カミロ(p)、上原ひろみ(p)

1. Tropical Jam
2. Caravan
3. Two Much Love Theme
4. Take The A Train
5. Dancando No Paraiso
En. Place To Be



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ライヴの様子は下記のサイトでも紹介されています。
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Bagus日記[ uzazo's friend blog ] 
ミシェル・カミロ × 上原ひろみ のステージの詳細な感想を読めます。


上原ひろみ Live Report Index