坂道のアポロン 最終回視聴。 

放送開始されたときに一度オススメとして
エントリーをあげた「坂道のアポロン」

先週ついに最終回を迎えました。

「おいおい、いつからアニメ感想ブログになったんだ」

と言われそうですが(笑
これで「坂道のアポロン」の感想は最後になる(ハズ)ですので。。。


感想文を提出いたします。
--
前回のエントリーでも書きましたが音楽以外の感想は
別のブログに書いているのでアニメの感想は普段そっちに書いています。
ただこのアニメがJAZZを題材にしている事と演奏シーンの
音楽・作画ともに素晴らしいという理由でこちらに感想を書きました。

もちろん毎回セッションシーンがあった訳ではないのですが
このアニメはJAZZの面白さをわかりやすく
そして魅力的に描いている素晴らしい作品でした。

あまりにも素晴らしかったので
今日は10分でわかる「坂道のアポロン」の魅力です。(笑


物語は転校を繰り返してきた西見 薫(ピアノ)
転校先にいた番長的存在の川渕 千太郎(ドラム)
レコード屋さんの娘、迎 律子 の3人の物語。

薫はクラシックピアノを弾けるもののJAZZは未体験。
レコード屋地下のスタジオで千太郎が指一本で弾いた「Moanin'」を
「これなら聴いたことがある」と薫がピアノを弾くと
千太郎に「全然違うっスイングしてない」と言われ悔しくて
レコードを繰り返し聴きながら同じフレーズを練習します。

このシーンで薫がJAZZという音楽の特徴を
理解していく過程を見せる事で
視聴者にも実に滑らかに説明してみせる。

そして成り行きで初めてセッションするシーンで
薫がピアノをおっかなびっくり弾きはじめ
自由にフレーズを繰り出すようになる姿。
これが実に見事な微妙具合。

一聴するといかにもJAZZっぽく成立していながら
同じフレーズを単純に繰り返してしまったり
小節の枠をはみ出したりと絶妙なヘタさ加減でありながら
薫がセッションすることの魅力を獲得していく姿が
見事に描かれているのには舌を巻きました。
(ザンネンながら動画無し)

そして圧巻だったのは第7話の文化祭のシーン。

千太郎は文化祭だけという約束でロックバンドに参加する事になります。
薫は裏切られたような気がして二人の中は険悪に。
文化祭本番。ロックバンドの演奏中に機材トラブルが起こり
演奏が中断するなか千太郎は「文化祭の後もバンドを続けよう」誘われる。

薫はそれに返す千太郎の
「JAZZが好きだし、それに大事な相棒を待たせている」
という言葉を聞き機材修復の間にお客さんが帰っていく状況で
会場の場を持たせる役をかって出ます。


話の流れがわかる動画(高画質はコチラ

これが素晴らしいのはアニメというストーリーの中にある事で
インプロヴィゼーション満載のセッションでの
やりとりをわかりやすく描けている事です。

前述の通り薫と千太郎は険悪だった訳です。
薫がピアノを弾き始めた事に呼応して千太郎がドラムを叩き始める。
それに薫の「(二人の関係性を)取り戻せるかな?」と心の声。

次の瞬間のブレイクがバシッ!と決まるんです。感動ですよ。

ちょっと話は前後しますが
このシーンで薫が選曲した「My Favorite Things」。
律子と放課後の教室で吹奏楽部が演奏しているのを聴いた曲。

次に繋がるのは薫が律子に告白する為に練習し聴かせた
「Someday My Prince Will Come」。
律子はこの時、千太郎が好きだった事と
3人の関係性が壊れるのを嫌って断ります。
それが薫と千太郎の二人が関係を取り戻し
全く違う表情で演奏される。

そして最後に出会いのきっかけになった
「Moanin'」に展開します。

律子の感情の推移。これは僕らがライブを観ている時
いわゆるスタンダードと言われる曲を不意に聴いた時に訪れる感情、
もしくは楽曲の途中に知っている曲が折り込まれた時に感じる
感動の構造を見事に再現していると思うんですよ。

自分の記憶の奥にある曲が引き出される快感であり
演奏者の関係性でそこに産まれる新しい表情が見せられる感動。

普段JAZZを聴かない人でも「My Favorite Things」なら
「そうだ京都に行こう、のアレだっ!」となるでしょうから
このアニメの放課後の教室・このライブシーンでは
同じような感覚を味わう事ができたんじゃないでしょうか?

--
そして紆余曲折あって千太郎は姿を消します。

それぞれの人生を歩み始め8年後。

千太郎が牧師見習いをやっているとの情報を知り
薫は千太郎のいる教会を突き止める。

その教会には千太郎がいないもののドラムセットが置いてあり
千太郎がまだ音楽(JAZZ)を続けている事を知る。



これは教会というシチュエーションが素晴らしいですね。
その場にあるオルガンを薫が弾くことで奏でられる音色。
エレクトリックピアノが出現した当初は基本オルガンの音を
シミュレートしていたハズですから新たに産まれた潮流を
もっといえば演奏スタイル自体が
JAZZを通して8年の時間経過を見事に語っています。

また子供達のリアクションもいいですね。
JAZZの演奏に素直に反応する素晴らしいお客さんだと思います。


という事で

音楽をテーマにした音の無いメディア・マンガが原作の場合
アニメ(や実写)にする際には音楽・ライブシーンが
一つの大きなハードルになると思うのですが
この作品はそのハードルをやすやすと飛び越えていった。

とにかく素晴らしい作品でした。


惜しむらくは
ボクは原作を読んでいないのですが第2期が
無いであろう終わり方だったので
この3人の物語の続きを見る事が
出来ないと思うと残念でなりません。




--
最後にこのブログらしく
「Someday My Prince Will Come」といえば
コレを貼らざるおえないです。(笑

ファンのひいき目ではありますが
上原ひろみさんのパートがとにかく好き。
ドラムのオマー・ハキムとの掛け合いがスゴクいいです。





ご報告。その2 

BNT追加公演の一般発売日でしたね。

結果…


惨敗っ!

電話が繋がったのは30分後。

ネットでカートに放り込む事ができたのは↓だけ。
20120629.jpg

e+販売分が無いハズなのになんか前回より激戦でした。

まぁ今回ばかりは仕方ないっすね。

前回、jam session会員の期限が切れた時に
きっかりポイント使い切ったので
「まぁこれまで余裕で取れていたし更新しなくていいやぁ」
なんて思った自分が甘かったです。。。

しばらくチケット冬の時代到来ですかね。

年末は絶対にチケット取ったるでぇ〜。


余談ですが普段BNTでは「キャンセル待ち」を受け付けていますが
前回「キャンセル待ちは受け付けておりません」と言われたので
「最終販売分を○+に任せたんじゃね?」と書きましたがアレ勘違いでした。
前回の公演も今日の追加販売分もBNTでキャンセル待ちを
受け付けているもののキャンセル待ちの数が既に多すぎるので
「締め切った」という意味だそうです。
ここに訂正とお詫び(ry です。(笑





Tony Grey / Unknown Angels 

う〜ん。またも1ヵ月以上更新していなくて
デッカイ広告が表示されてしまいました。更新怠り過ぎですね。

別にチケットを取れなくていじけている訳ではございませぬ。w

都内で行われる公演限定とはいえ追っかけ行為。
チケットが取れない・予定が重なる事が無かった方が
不自然で奇跡的であったのだろう。うむ。そうに違いない。と。
むしろ悟りの境地とでもいいましょうか(笑
まぁ追加公演も決定したようなので肩の力を抜いた感じで
チケット争奪戦に参加してみたいとは思っております。

さて。本題。

Unknown Angels

本日はTony Greyの最新アルバム(とはいえ2010年の作品)
「Unknown Angels」の感想でございます。


感想文を提出いたします。
--
Tony Grey といえば言わずとしれた…と書きたい所ですが
上原ひろみさんの近作には参加していませんので
もしかしたら知らないという方も。(流石にまだいないかな?w)

上原ひろみさんのBrain以降の作品・ライブで
楽曲を支えてきたベーシストです。

音楽素人が生意気書きますが記憶違いでなければ
2006年頃に5弦ベースから6弦ベースに持ち替えて以降
大きく進化したんじゃないかと個人的には感じております。

表現のために6弦が必要になったのか。
6弦にしたから表現が変わったのか。
まぁ両方かもしれませんね。

タイプとしては決して派手なプレイスタイルでは無いと思いますが
インプロヴィゼーションのアイディアの豊富さや
息の長いフレーズ・美しいメロディラインがとても魅力的です。

端的な言葉にしてしまえば「繊細」。

過去 Tony Grey 名義でのアルバムは過去2枚出ていますが
コンポーザーとしての才能はもちろんの事
自身のアルバムではベース以外の楽器も担当していたりします。
こういった楽曲全体を俯瞰して見る事が出来る部分が
ベーシストとしてのプレイに直結しているのかな。などと思います。

ちょっと話はそれましたが
「Unknown Angels」。

前作2作と比べても明確に「繊細」な部分が
全面に押し出された作品になっています。

T6 の8:30の大作 Out of Something は
割とグルーヴィーで勢いがあるのですが
アルバム全体の印象は前作とはガラリと変わっている。

「宗教音楽的」と、までいうとちょっと言い過ぎかな?
コーラスの印象が大きいと思うのですが
どこかワールドミュージックぽくもあり
とにかく全体的に強い精神性を感じる作品だと思います。

Tonyらしい魅力が詰まった素晴らしい仕上がりです。


ただ、
もし「初めて Tony Grey 名義のアルバムを買う」というのであれば
アルバム全編がポジティブな印象にあふれている前作
「Chasing Shadows」の方が聴きやすいかもしれません。