Frank Zappa / ROXY - The Movie 

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本日は Zappa の ROXY The Movie が
最高過ぎる件についてです。



昨年に発売されたBD/CDの作品で
上原ひろみさんの『SPARK』が発売されるまで
CDの方はヘビロテでしたし
もちろんBD映像も繰り返しみていました。

このブログはネタが無い時はまったく更新できないので
そんな時期にでも感想を書こうかなと思っていたんです。

で、先日上原ひろみさんが表紙の
Interview File Cast vol.53を読んでいたら
対談で先にオイシイ部分の感想書かれてるやんけ!

という事で Interview File Cast の感想は
後日改めてという事で本日は『ROXY The Movie』。
(Zappaファンとしては日が浅いので間違いがあったらスミマセン。)


感想文を提出いたします。
--
ワタクシZappaファンとしては超新参ですし
まだまだ全然追い切れていないんですが
この『ROXY The Movie』の発売が事件である事は
知っていましたし発売を楽しみにしていました。

何が事件かといいますと
1973年12月米ロサンゼルス ロキシー・シアター で
映像作品を作る事を前提に行われたライブ。
映像化前提で衣装も同じ衣装で行われた4公演。

機材トラブルで映像と音声がずれまくりで
修正して合わせるのが技術的に難しかったそうです。

なので先に音源がライブアルバムとして発売されました。

それがみんな大好き『roxy & elsewhere』です。

このライブアルバムの素晴らしさは言うまでもありません。

しかし映像・音声素材があるのは周知の事実ですし
実際映像作品としてリリースの告知があったのが十数年前。
出るよ。出るよ。と、みんなが待ちに待った作品が
遂にホントに発売されたっ!という流れ。

新参ものとしては待っていた時間が無いのですが
往年のファンはホントにウレシイ出来事だったと思います。


みんな大好き『Roxy & Elsewhere』は
その演奏の素晴らしさはもちろんの事ですが
MCや観客の声なども収録されて
空気ごとパッケージされている名盤。

「これ会場どんな事になっているんだっ!?」

という想像は尽きません。


収録されている「Be-Bop Tango」って曲。

ワタクシ英語はからっきしダメですが
アルバムを聴いていると観客がステージにあがって
ジョージ・デュークの声に合わせて踊っているのは判ります。

『Roxy & Elsewhere』を聴いた事のある人は
判ると思いますがこの時のジョージ・デュークの声。
普通に踊るというテンポ・メロディではないんですね。
かなりおかしな空間になっているハズなんです。

ボクの脳内では
デビルマンにおけるサバトですよ。

こんな感じ。
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で、ここでステージに上がって踊ったお客さん。
Interview File Cast で上原ひろみさんが言っていた通り
自分で立候補したわりには照れているんです。

CDで聴いていた時の印象の動きと違うんです。

その中でも上原ひろみさんが指摘していた
「星のTシャツを着ているおじさん」。

   ひろみ
   「星のTシャツを着ているおじさんだけが
    思っている通りの踊りで〜」


そうっ!
その通りなんですよ。


CDを聴いて思っていた動きって
フラワーロックってオモチャがあるじゃないんですか。
あれが 超 絶 激しくなったやつを
イメージしていたんです。

で、「星のTシャツを着ているおじさん」が
まさにそんな感じの踊りだったんです。


星のTシャツを着ているおじさん。こんな感じ。

この星のTシャツのおじさんが
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こうなって
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こうっ!
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TVをデジカメで撮影したんでわかりづらくてスミマセン。

もうね。最高です。

たしかにCastに書かれている通り
一般のお客さんは照れている人もいるんですが
途中からダンサーやストリッパーも登場して
最終的にはサバト状態でした。


「Be-Bop Tango」の踊り部分ばかり書いて来ましたが
とにかく全編最高に格好良くて楽しいLIVE作品です。

日本語字幕版もあるんで内容もしっかり理解できますし
『Roxy & Elsewhere』に収録されていない曲もあります。

「Inca Roads」冒頭の全く違うアレンジに驚きましたし
「Cheepnis」の Percussion バージョンもスゴイ。
当たり前ですがパーカッションだけ抜き出す事で
緻密で複雑に構築れてているリズムの明確になるんですね。

その Percussionバージョン の直後に
フルバーションの「Cheepnis」に突入で
聴いたばかりの複雑なリズムに
メロディーが乗って楽曲がうねり出す激熱展開。


兎にも角にも

ZAPPA 最高っ!!





バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)O.S.T. 

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月一定期更新。

この一ヶ月間、先月購入した
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の
サントラをヘビーローテーションしておりました。

映画を観たときも「バードマン」と「セッション」の
どちらを先に観に行くか悩んだのですが
サントラ購入も悩んでコチラを購入。

サントラって「映画観て無くてもオススメ」という場合もありますが
バードマンのサントラは映画を観てないと楽しめないかなぁ。と。

全編1カメ1カット風に撮影されている映画本編に
終始流れ続けているドラムの音が印象的な本作。
サントラも全22曲中、16曲がドラムのみのtrack。

メキシコのジャズドラマー、
アントニオ・サンチェズによるドラムはスリリングですし
17曲目から一転し壮大なオケ曲になる
ハイパーインフレ展開もなかなか楽しいです。

ただ惜しいと思うのは
どういった形で音素材があったのかわかりませんが
ドラムのtrackのいくつかはカットアウトや
強引なフェードアウトなど
非常に不自然な形で終わるモノがある。

カットアウトは映画のシーンでもそういう扱いだったので
良いとしてもアルバムとして途切れ途切れ感があるのがザンネン。

音素材の関連で仕方なかったのだとしても
各曲間の取り方とか印象的セリフを被せるとか
アルバム全体を音楽として聞かせる為の
アイディアがあったら最高だったんですが…

その部分だけちょっとザンネンに思いました。






小林大吾 / 小数点花手鑑 

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本日は一風変わったCDの感想です。

ポエトリー・リーディング・アーティスト
小林大悟さんの4thアルバム「小数点花手鑑」。(しょうすうてんはなのてかがみ)

今年の夏に発売されたCDなのですが
ボクがこの半年間で最も聴いたCDの1枚です。

「ポエトリー・リーディングとはなんぞや?」
という話なんですがその意味の通り「詩を読む」事です。

本作を含めた小林大悟さんのスタイルとしては
HIP HOP的なバックトラックに合わせて自作の詩を読んでいく。

「はて?それではRAPと同じなのでは?」

という当然の疑問が生まれてくる訳ですが
アーティスト本人のスタンス…というか
ぶっちゃけ「本人がどう名乗るのか」という部分が大きい。

しかし明確な区切りが難しいものの聴いてみると確かに違いを感じます。
過去の作品まで遡ると定義付けが出来ないのですが
本作に収録されている楽曲群については
一般的に RAP としてイメージするものとの違いが明確。

一つは扱っているテーマ。

ボクはRAPにあまり詳しくないですが一般的にイメージされる
RAPの詩はスタイルはいろいろあれど基本は
自身の考えの表明・主張のような気がします。
あっコレはRAPに限った事ではありませんね。
今の時代の主流といいますか詩の付いた音楽全般に言えます。

表現の形は違えど「こう思う・思った」「こう考える・考えよう」と
「主観」で描かれている詩がほとんどの様に思います。

本作「小数点花手鑑」に収録されている詩は「客観」で描かれている。
「主観」として書かれている詩についてもあくまでも
詩の登場人物の「主観」であって作家本人の主観ではない。

こういった詩の楽曲を歌う人でボクが思い浮かんだのは
テイストは全く違いますが矢野顕子さんですね。
「CHILDREN IN THE SUMMER」「Super Folk Song」を
イメージするとちょっとニュアンスが掴めるかも。
(※音楽のテイストは全く違いますので…)


もう一つはリーディング。

前述しましたが小林大吾さんの作品には
HIP HOP的なバックトラックがありますので
一般的な詩の朗読とは違いリズムは音楽的です。

しかし一般的な楽曲での歌唱はメロディがありますよね。
メロディがある事で本来の口語表現とは違う抑揚になります。

例えば口語では抑揚のない「明日」という言葉が
メロディに乗せる事で「あ↑し↓たぁ〜」となったり。(伝わりますかね?)
これは口語的なスタイルのRAPであっても多少はありますよね。

過去の作品では違うアプローチもあるようですが
本作「小数点花手鑑」に関しては徹底した
口語イントネーションで全編が語られていく。


客観的に描かれる詩。
徹底した口語イントネーション。


この2つで作られた本作を聴いた人は
短編小説を読んだのと似た印象を受けると思います。

そして一篇一篇が独立した短編の物語でありながら
アルバム全体を通して考えると一つのまとまりを感じる
非常に優れた短編集小説のような美しさがあります。

ズンと重い内容の作品もありますが
全体としてはアイロニカルなユーモアを交えた作品。
その短編小説の様な詩の中に突然スルドイ言葉が現れる。

非常に素晴らしいと思います。





ICHIGO ICHIE / 毒苺 

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今日は一風変わったCDの感想です。

ICHIGO ICHIE というアーティストの「毒苺」。

タブンほとんどの人が知らないと思うんですが
なかなか素晴らしいアルバムでした。
ICHIGO ICHIE さんはルックスも好みです。

とりあえずPVをペタリ。



ぱっと見

深津絵里さんみたいですよね。

ボク深津絵里さんも好きです。



ってか深津絵里さんです。(笑


これはボクの大好きな劇作家で演出家で俳優、
野田秀樹氏が現在公演中の「エッグ」というお芝居の
オリジナルスコアCDなんです。

肝心の芝居の方は来週観劇に行きます。

今回はこのCDがあるためだと思うんですが
パンフとCDのセットBOXをamazonで販売。

ボク芝居とか手ぶらで観に行きます。
いつもパンフとかむき出しで持って帰る感じなので
「これは便利やん」と購入してみました。

野田秀樹氏による作詞に
椎名林檎さんが音楽を担当。
このこと自体がオモシロイ試みだと思います。

劇中歌という事もあってか様々な曲調の楽曲。
椎名林檎さんはシンガーソングライターの
枠に収まらない「音楽家」なんだなぁ。と。

芝居の中でどのように扱われるのかは
まだ観ていないのでわかりませんが
なかなか聞き応えのある内容。

それから何と言っても
ICHIGO ICHIE こと深津絵里さんの歌が素晴らしいです。

CDを聴く前にパンフレットの椎名さんと野田さんの対談部分のみ
先に読んだのですが椎名さんが深津さんの歌唱力をベタ褒めしてて
「まぁ公演用パンフの対談だからちょっと盛ってるのかな?」
とか失礼な事を思っていたのですがCD聴いて納得っす。

収録曲の「別れ」という曲。
「別れ 1940」「別れ 1964」「別れ 2012」と
3バージョン収録されているんですが
それぞれのJAZZ風・歌謡曲風・テクノポップ風と歌い分けがスゴイ。

特に「別れ 2012」の歌声は萌え死ぬかと思いましたよ。w

その他の楽曲も歌い分けがすごくて
「優れた女優さんは様々な役を演じ分けるからそういうモノなのかなぁ」
一瞬 思いましたがそんな事は無いですね。


ボクの好きな他の女優さん思い浮かべてみました。。。。。。絶対違うw


これは深津さん固有の才能なんでしょうね。

しかし上記のPV「The Heavy Metallic Girl」と
「別れ 2012」を同じ人が歌ってるんだもんなぁ。

女優さんで歌手としてCDを出している人も結構いますが
それらの人と比べても遜色無い…というか
深津さんの歌の方が遙かにいいと思います。


そんなこんなで芝居への期待が一気に膨らみました。
お芝居の感想はまた別の場所で。





Tony Grey / Unknown Angels 

う〜ん。またも1ヵ月以上更新していなくて
デッカイ広告が表示されてしまいました。更新怠り過ぎですね。

別にチケットを取れなくていじけている訳ではございませぬ。w

都内で行われる公演限定とはいえ追っかけ行為。
チケットが取れない・予定が重なる事が無かった方が
不自然で奇跡的であったのだろう。うむ。そうに違いない。と。
むしろ悟りの境地とでもいいましょうか(笑
まぁ追加公演も決定したようなので肩の力を抜いた感じで
チケット争奪戦に参加してみたいとは思っております。

さて。本題。

Unknown Angels

本日はTony Greyの最新アルバム(とはいえ2010年の作品)
「Unknown Angels」の感想でございます。


感想文を提出いたします。
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Tony Grey といえば言わずとしれた…と書きたい所ですが
上原ひろみさんの近作には参加していませんので
もしかしたら知らないという方も。(流石にまだいないかな?w)

上原ひろみさんのBrain以降の作品・ライブで
楽曲を支えてきたベーシストです。

音楽素人が生意気書きますが記憶違いでなければ
2006年頃に5弦ベースから6弦ベースに持ち替えて以降
大きく進化したんじゃないかと個人的には感じております。

表現のために6弦が必要になったのか。
6弦にしたから表現が変わったのか。
まぁ両方かもしれませんね。

タイプとしては決して派手なプレイスタイルでは無いと思いますが
インプロヴィゼーションのアイディアの豊富さや
息の長いフレーズ・美しいメロディラインがとても魅力的です。

端的な言葉にしてしまえば「繊細」。

過去 Tony Grey 名義でのアルバムは過去2枚出ていますが
コンポーザーとしての才能はもちろんの事
自身のアルバムではベース以外の楽器も担当していたりします。
こういった楽曲全体を俯瞰して見る事が出来る部分が
ベーシストとしてのプレイに直結しているのかな。などと思います。

ちょっと話はそれましたが
「Unknown Angels」。

前作2作と比べても明確に「繊細」な部分が
全面に押し出された作品になっています。

T6 の8:30の大作 Out of Something は
割とグルーヴィーで勢いがあるのですが
アルバム全体の印象は前作とはガラリと変わっている。

「宗教音楽的」と、までいうとちょっと言い過ぎかな?
コーラスの印象が大きいと思うのですが
どこかワールドミュージックぽくもあり
とにかく全体的に強い精神性を感じる作品だと思います。

Tonyらしい魅力が詰まった素晴らしい仕上がりです。


ただ、
もし「初めて Tony Grey 名義のアルバムを買う」というのであれば
アルバム全編がポジティブな印象にあふれている前作
「Chasing Shadows」の方が聴きやすいかもしれません。