上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト @ 東京国際フォーラム 12/04 

20161202_01.jpg

ツアーはこの後も続きますがボクにとっては
今年最後の上原ひろみさんのライブ。
MCの内容などにも触れますので
これからご覧になるかたはご注意を。


感想文を提出いたします。
——
とにもかくにもサイモンは素晴らしいですね。
ソリッドでシャープな演奏はもとより
メロディアスと表現したくなる歌うようなドラム。

一昨日のライブの感想でも書きましたが
ボクがサイモンを大好きになったのは

>バンドとしての練度で得られた楽曲の世界観の共有。

を感じるようになった頃からです。

もちろんバンドが続く事で作られる楽曲自体が
よりサイモンにフィットしたものに
なっていったという要素もあると思います。
しかしサイモンのアプローチも明確に変わっている。

若いときからトッププレーヤーとして
長いキャリアを積んでいるサイモンですから
様々な楽曲・テイストで演奏されてきたのは当然です。

ただこのトリオに限定していうならVOICEツアーの時点では
サイモンファンの称賛の感想であっても
「歌うような〜」という表現を使って感想を書く人は
いなかったのではないかと思います。

楽曲の世界観の共有。そこから産まれる新曲。

今のトリオ・プロジェクトのサイモン無敵です。

無敵ですから約3時間のライブ全編、
褒める所しか無い訳ですがあえて特筆したい
IN A TRANCEでのオープンソロ。

ありゃなんですか。

涼しい顔で高速3連ツーバスを打ち続け
オクタバンでフレーズを歌い
片手だけでロックのビートを刻み…
まるでツインドラムの演奏を聴いているかのような
壮絶な時間が繰り広げられていました。

サイモン最高っす。


無敵といえば当然上原ひろみさん。

これまでこの感想ブログで書いて来た事を
繰り返すしか言葉がないんですが確実に進化し続けている。

ソロでのライブを繰り返していた時期以降のピアノソロは
「どこまで行っても必ず着地できる」という
自信にみなぎっている様に感じていましたが
ここ最近のソロはさらにすごみが増している。

素人のぼんやり印象としてはソロに突入してから
盛り上がりのピークに持っていくまでのスピードが
あり得ないぐらい早くなったと思う。

急カーブを描きつつもシームレスに
そして短時間にピークに到達する事で
一つのソロの中で見せ場を何度も作る事ができる。

そしてその何度も作られる見せ場に対して
一切の迷いを感じさせる事なく
アイディアが湯水の様に沸いてくる事もスゴイ。

「上原ひろみは進化している」
「前回も書いたが実際そう感じるので仕方が無い」

という下りを11年間繰り返し書き続けさせる演奏で
行き着いた今の上原ひろみは当然無敵である。

そして恐ろしい事にこの進化は続いて行く。


さて、そんな無敵のヒーローにもピンチは訪れる。

パンフレットのインタビューでも紹介されていますが
今年の夏の顛末。

今回のライブで披露された

WAKE UP AND DREAM
起きてまた夢をみる

演奏前にMCがありました。(以下文言不正確)

2日のライブでは
子供の頃に懐中電灯をピンスポに見立てて置き
「まもなく開演です」と家族を観客にライブした事。
今はライブに足を運んでくれるお客さんがいて
本当の照明を当ててもらい演奏出来る事への感謝。

4日のライブでは
見舞われたアクシデントを救ってくれた沢山の仲間達への感謝。

決して泣き言にはならないような言葉選びをしていたけれど
とつとつと語られるMCから
そのアクシデントの壮絶さが伝わって来た。

そして両日ともお客さんへ

「演奏する場所を与えてくれて
 夢を叶えてくれてありがとう」と。

大好きな人にこんなん言われたら泣いちゃいますわ。

——
この時にボクが思い出していたのは調度10年前のライブ。

今となってはボク自身どこの席に座っても
「いつだったか忘れたけどこの辺りで見た事あるなぁ」
と思える程に恒例となっているホールAでのライブ。

5,000人規模のホールAで
上原ひろみさんが初の単独公演をしたのは10年前。

1st Set の最初のMCで

「リハの時にメンバーとホントにこんな沢山の席に
 お客さんが入るのかしらと話していたんですが〜」

と語り。アンコールで

「居場所を与えてくれてありがとう」

と何度も何度も繰り返し言ってPLACE TO BEが演奏された。
——

10年後のいま、ホールAの3daysを満杯にする所か
チケットをGETするのもハラハラさせられる程だ。

無敵のヒーローはあの時から感謝を繰り返し
数々の困難を乗り越えて今日ここに立っているんだ。

このヒーローの居場所に1/5,000でも貢献できたなら光栄である。

そんな事を思いながら WAKE UP AND DREAMを聴いて
ウルウルとしてしまった。

でも、ボク自身がさらに泣いてしまったのは
直後の IN A TRANCE。

疾走感あるアグレッシブな曲ですが
IN A TRANCE のピアノソロの壮絶さたるや。です。

直前に10年前のライブの事を思い返していた事もあって
短時間で急上昇し何度も何度もピークを迎えるピアノソロ。

「あぁこのシーンは見た事がある。あぁこのシーンも。」

これまで観てきた上原ひろみさんのライブでのソロを
全て走馬燈のように見せられているような感じでした。

これまで訪れるピンチを乗り越える度に
習得してきた技の全てを繰り出すヒーローの姿。

これって


まるで最終回やんけっ!


です。

ウォォッと会場全体が盛り上がる中
一人ポロポロ泣いているオジサン。

ホントに素晴らしいライブでした。


読み返してみたら書こうと思っていた事が全く入ってない、
というかIN A TRANCEの感想だけになっていますが
2ndセットの入り方にスパイラルの時を思い出したり
レキシオマージュの狩りから稲作へ・姫君シェイク、
アンコールの始まり方とかとにかく見所満載で大満足のライブ。

当然このライブは最終回ではなく(ボクは年内最後だけど)


そして次のチケット争奪戦が始まるのです。


以下、セットリスト。

2016.12.04.
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
feat.アドリアン・フェロー & サイモン・フィリップス
『SPARK』日本ツアー 2016
@ 東京国際フォーラム ホールA

1st
01. SPARK
02. PLAYER
03. TAKE ME AWAY
04. INDULGENCE
05. DILEMMA

2nd
06. WHAT WILL BE,WILL BE
07. WONDERLAND
08. MOVE
09. WAKE UP AND DREAM
10. IN A TRANCE


EN. ALLS WELL



--
ライヴの様子は下記のサイトでも紹介されています。
--
Bagus日記[ uzazo's friend blog ] 
12月3日・4日の公演をご覧になった感想が読めます。


上原ひろみ Live Report Index





上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト @ 東京国際フォーラム 12/02 

20161202_02.jpg

年末恒例の上原ひろみさんのライブ。
やっと東京の順番が回ってきました。


感想文を提出いたします。
——
もう一度観に行くので楽曲毎の感想などはまた次回。


ツアーパンフ。高くね。

まぁ記念に毎年買ってるんで今年も買いましたがね。


でも今年のは買った方がいいっす。

帰ってきてパラッと読み始めたら
インタビュー記事の内容が非常に濃いんです。
で、確認したらインタビュアーはcastの棚橋さん。

この夏、アンソニーとサイモンが体調不良で離脱した後の
上原ひろみさんの心情と顛末が事細かに書かれています。

大変な事態が起こっているであろう事は想像していましたが
想像を遙かに上回る状況であった事に驚きました。

そしてその顛末に上原ひろみさんの人柄、
音楽に対する姿勢を知ることができて
さらに好きになりました。惚れ直したぜ。

そんな軽口はさておき2ndセットで披露された
ピアノソロ「WAKE UP AND DREAM」。

演奏前にやや長いMCがあったんですが
パンフレットにある記事の内容を知ると
そのMCの内容がズッシリと重みを増します。

他の公演で同じ内容のMCをされるのか
わかりませんがMCの内容にかかわらず
その日のライブがより魅力的に感じる事ができる
素晴らしいインタビュー記事でした。

ライブ自体の感想は
ネタバレという事はありませんが変わった演出があったりしたので
その辺の事は次回の感想に書きたいと思います。



以下、

「今回のベーシスト、アドリアン・フェローについて。」
「久々にライブの感想とは関係ない愚痴。」

——

今回のベーシスト、アドリアン・フェローについて。

——

※当然ですがボクと感想が違う人もいると思います。
 感想が違う事で折角の感動に水を差すつもりはありませんので…

——
EX THEATER ROPPONGI で観た時よりは数段良かったのですが
根本的な印象はあまり変わりませんでした。

ベースソロ開けで会場は大変盛り上がっていましたし
ボクでは理解出来ない高度なソロが繰り広げられているのかもしれません。
そういう可能性コミコミで今の所ボクの好みでは無い。という事ですね。

まぁワタクシ、トリオプロジェクトの最初の段階では
今では大好きなアンソニーやサイモンに対しても
辛辣な感想を書いた事もあります。

2人が大好きになったのは単純に聞き慣れたという事ではなく
ボクの中では明確な変化があったので好きになった。
ボク自身が最初に感じていた感想があったからこそより好きになった。
そう思っていますので個人の感想ブログですし書き残しておきます。

アドリアン・フェローが名プレーヤーであるのは重々承知ですが
感想を端的に書いてしまうと「得意な部分で勝負出来ていない」という印象。

アドリアン・フェローの参加が発表された時に
彼の演奏している映像をいくつか観たのですが
連符を多用してスケール間を高速で移動するのが印象的でした。
そのテイストのアプローチはこのバンドでもソロ後半で披露しています。

前回の感想にも書いたんですがそこに至るまでの過程が
もの凄く辛そうに見えてしまう…だから観ている方もツライ。
ソロ前半が辛く見えてしまう事でソロ後半の高速リフが
手詰まりからの逃げに見えてしまう。

トッププレーヤーと言えど難しい事なのかもしれませんが
インプロヴィゼーションでのメロディーメイクが苦手な様に見受けられる。

今日の「INDULGENCE」ではベースソロ直後のピアノソロで
アドリアンのベースソロ後半をそのまま再現するという
上原ひろみさんのレスポンスがあったのでそこは楽しかったんですが
何にしても発展途上的な印象を受けてしまう。

アドリアンの映像で見た時、音作りからプレイスタイルに
この人がバンドに加わったら楽曲が全く別物になる。という
期待をしたのですが現段階では音作りも含めて
アンソニーがいる状態のバンドの印象に寄せつつ
自分のスタイルとの折り合いに苦戦しているように感じました。

ボクがアンソニーとサイモンを好きになった変化は
バンドとしての練度で得られた楽曲の世界観の共有。

そもそも作られる楽曲自体がバンドとして過ごした関係性を経て産まれ
そこに産まれたビジョンはそれ以前の楽曲の演奏にも反映されていた。
5年を超えるその好循環のスパイラルの最中にあったバンドに
急遽参戦している事を考えれば今の段階で
ヤイヤイ言うのは酷なのかもしれません。

冒頭で書いた通りボク自身が理解できていないだけかもしれませんし
そうでなくても単純に好みの問題の可能性もあります。
なのでアドリアンに関しての感想はこれで最後にします。

いずれボクの印象が大きく変わった時に
このエントリーへのリンクを貼って

「あの時はこう感じていたけど〜」

という前置きで称賛する日を待ちたいと思います。



——

久々にライブの感想とは関係ない愚痴。

——
前半に書く事は普段は何とも思っていない事です。
後半の出来事で怒りが噴出した繋がりで書きます。

開演前に席に座って待っていましたらね
後ろに座っている男性が大きな声でツレの女性に語っている訳ですよ。
自分がいかに上原ひろみさんについて詳しいか、
そしてライブを何度もみている自慢。

ツレの女性は上原ひろみさんのライブは初めてだったようです。
「そうなんですかぁ」「スゴイですねぇ」「なるほどぉ」
そのリアクションからすると上司とか目上の人なんですかね。

・・・・・・いや、あの、それ間違っています。。。

という内容を大声で披露されているんです。

「何回も観ているとわかるんだけどウンタラカンタラ」

別に回数が多い方が偉い訳ではありませんし
ボク自身も体力の衰えと共にライブ参戦回数が
随分と減りましたがそんなボクを基準にしても

・・・・・・それ、何回も、と言える回数ではないです。。。

なんにしても声がデカイ。

もしかして周りの席に座っている他人にも
何かアピールなさっているんでしょうか?
ツレと話をしていてそのボリュームはおかしい。

まぁそんな事はライブでも芝居でもよくある事なので
「ありゃりゃ」と思いますが、なんでも無い事ですよ。うん。


で、

ライブが始まりましたらボクの座っている席に変な振動が来るんです。
「おっ国際フォーラムも4DX導入したかっ!」ってくらいの振動。

隣の隣ぐらいに座っている人がノリノリでしたが
そのぐらいでこんな揺れる訳ないし後ろから蹴られてる??

蹴られてる確信が持てれば振り返って

「オッサン蹴るのやめろや」って言いたかったんです。

でも、ボクかなりデカイ方に入る人間ですがそんなボクでも
ホールAの座席間隔で前の席の背中を蹴るなんて至難の業。
確信が無かったのでライブ中振動に耐え続けた訳です。

で、ライブが終わった後にヨメ氏に

オレ氏「ズット後ろから蹴られていた感じがするんだけど…
     横からの振動かな?座席のネジが緩んでるとか…」

ヨメ氏「あっあの後ろ人ズット蹴ってたと思うよ。コッチにも振動きてたし」

オレ氏「でも物理的に無理だよね。ホレっデカイオレがやっても
     蹴るならこんな無理な姿勢になるしさ…」

ヨメ氏「あのオッサン足組んでたから」

オレ氏(実践)「なっなるほど…」

アドリアンに厳しい感想になったのは
このオッサンのせいかもしれません。

あの知ったかオッサン足の小指を
もげる勢いでタンスの角にぶつけろっ!


ってか 小指もげろ!


以下、セットリスト。

2016.12.02.
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
feat.アドリアン・フェロー & サイモン・フィリップス
『SPARK』日本ツアー 2016
@ 東京国際フォーラム ホールA

1st
01. SPARK
02. PLAYER
03. TAKE ME AWAY
04. INDULGENCE
05. DILEMMA

2nd
06. WHAT WILL BE,WILL BE
07. WONDERLAND
08. LABYRINTH
09. WAKE UP AND DREAM
10. IN A TRANCE


EN. ALLS WELL



上原ひろみ Live Report Index





上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト @ EX THEATER ROPPONGI 

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年末恒例の上原ひろみさんのアジアツアーがスタートしました。
当初、東京の順番が回ってくるのは来月の予定でしたが
EX THEATER ROPPONGI の公演が追加されツアー皮切りが
東京というウレシイサプライズ。

数少なかったであろう指定席は見事にハズレ
オッサンには厳しいスタンディングライブで
足腰パンパンでございます。


感想文を提出いたします。
——

バンドでの演奏を生で聞くのはCDリリース前のBNT以来かな?
「SPARK」に収められている楽曲の素晴らしさを痛感するライブでした。
足腰に厳しかったですが サイモン・フィリップス の音の感じ、
上原ひろみさんのソロ冒頭からアグレッシブなアプローチ
スタンディングライブ ならではの素晴らしい物があったと思います。

サイモンのドラムは圧倒的なテクニックは言わずもがな
ある時期から繊細で柔らかなアプローチも加わり
楽曲の世界観を豊かに描き出していて素晴らしかったです。

上原ひろみさんに関してはスタンディングライブという事もあったからか
ソロは冒頭から終始フルスロットルという印象で楽しかったです。
湯水の様にあふれ出るアイディアとそれを実践する圧倒的なテクニック。

過去のライブの一音一音を記憶している訳ではありませんが
アイディアの幅もテクニックも年々レベルアップしていく印象。

と、いう感想を10年以上も感じ続けている訳ですから末恐ろしいです。


という事で素晴らしいライブではありました。





ただ個人的に思う事もありました。

当然ですがボクと感想が違う人も沢山いると思います。
感想が違う事で折角の感動に水を差すつもりはありませんので
昨日のライブが「大満足だった」という方はココでお別れです。


思う事があったのは今回ベースとして加わった
アドリアン・フェロー についてです。

あまりに高度すぎて素人のボクには
理解出来なかったという可能性はあります。

ベーシストが変われば楽曲の印象が変わるのも当然。
むしろ今回はそれを楽しみに行った部分もありました。

しかし昨日の内容はボクはハッキリ言って不満でした。

フレーズの頭に余計な一音と感じる部分が多々あったり
キープすべきであろう場所でオクターブ上に移動してみたりと

手癖なのか「間」を嫌っているのか…。

とにかく曲の輪郭がモワンとぼやけているような印象。

まぁ好みの問題もありますからライブ前半では
聴き手であるボクの問題とも思っていたんです。

ただソロパートは間違いなくいただけなかった。

明確なソロは「WONDERLAND」「INDULGENCE」の
2回だったように記憶していますが両曲とも
ソロの入りからフレーズが気持ち悪い所でぶつ切れになり
「たどたどしい」という表現がピッタリな印象。

ソロ後半はスケールを高速でなぞる。
派手なプレーですし盛り上がりやすいので
この事自体は決して悪くないのですが
前半で「たどたどしい」と思ってしまっているからか
手詰まりで逃げたように感じてしまう。
そしてこれまたなんとも気持ち悪い所で
フレーズが切れてしまうんです。

何より「WONDERLAND」「INDULGENCE」の
ソロパートはフレーズがループし一定の間隔で
ブレイクが訪れるんでそのオイシイ部分で
弾かないという選択肢はないと思うんですね。
(意図された無音という演奏はありですが)

その部分に中途半端に切れるフレーズのお尻が
またがってくるのでぶつ切れ感が強調されてしまうという
最悪の印象になりました。

「INDULGENCE」ではベースの後にピアノのソロがありましたが
この日のこの曲のピアノソロでは高速フレーズを持ち入らず
和音のみのアプローチで弾かれていました。
しかも前半は一つの和音のみだった気がします。

これは完全にボクの妄想ですが
「複雑な事をやらなくてもソロは成立する」という
本番中の指導に見えてしまいました。


素人のクセに生意気に長々と辛口感想を書いてしまいましたが
単純にまだ曲になじめていないという事なのかもしれません。

各地でライブと積み重ねてからの12月。
思わす今日書いた内容を詫びて手の平クルリ感想を
書いてしまうようなライブを期待しております。


2016.11.16.
SHINJYUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
feat.アドリアン・フェロー & サイモン・フィリップス
『SPARK』日本ツアー 2016
@ EX THEATER ROPPONGI

01. SPARK
02. DESIRE
03. WONDERLAND
04. WHAT WILL BE,WILL BE
05. DILEMMA
06. INDULGENCE
07. IN A TRANCE

EN. MOVE



上原ひろみ Live Report Index





矢野顕子×上原ひろみ Recording Live in Tokyo〜ラーメンな女たち〜 

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矢野顕子さんと上原ひろみさんのライヴという形での共演を
さかのぼるとSSTVの企画で2006年12月に行われた
「Jammin' The Piano Session 矢野顕子 × 上原ひろみ」
今でも会場の雰囲気自体を鮮明に思い出す事ができる程の
強烈で素晴らしいライブだった。

その後レコーディングライブ、ツアー、イベントと10年の時を経て
再び新曲でのレコーディングライブに期待しない訳がない。

チケット争奪戦では最初の先行にハズレ
「これはマズイっ」と少々焦り始めていたところに
友人から重複当選分のチケットを譲っていただく。
早い段階でのチケット確保に一安心。感謝です。

くしくも知り合ったのは10年前の「矢野顕子×上原ひろみ」の
チケットのやりとりであったりするのも感慨深い。


開演前。

ヨメ氏と別行動で現地集合だったのが
二人とも早く着くことができたので
Bunkamura 内でお茶をしていると
「どうも。どうも。」と別に友人に遭遇し
一緒にお茶をする事に。

これまたくしくも知り合ったのは10年前の
「矢野顕子×上原ひろみ」のチケットのやりとりで。

引き籠もり&人見知りのワタクシですが
同じアーティストのライブを聴き続けている事で
知り合った方がいたり、気がつけば10年経っていたり
はたまた「矢野顕子 × 上原ひろみ」という
10年前と同じ組み合わせのライヴで
チケットを譲っていただいたり、再会したりと
なかなか楽しいものでございます。



感想文を提出いたします。
--

感想を書くのに困るライブでした。

最高でした。スゴかったです!

という事しか書くこと無いな。と。

それは上原ひろみさんのライブではいつもの事なんですが
なにぶん初めて聴く曲ばかりで…すっスゴイなっ と。
(って、もちろん原曲は聴いた事ある曲もありますが)

でも書くんですけど。

矢野さん、上原さんによる開演前の
ご注意アナウンスから始まりお二人ご登場するも
何やら忘れ物とパタパタと袖にはける上原さん。

袖からのスタッフの声に(少し繋いでください。とかだったのかな?)
「はいはい。まかせてちょうだい」と矢野さんのフリートーク。流石。
上原さんが戻ってくるも動画撮影の関係があったのか
「最初からやり直したいそうです」「え〜」なんてやりとりがあり
一度2人ともはけて客入れ曲フェードアウトからの再度登場。

ライブスタート前から何度も会場爆笑の
アットホームな雰囲気でライブがスタート。


各曲毎の感想はCDが発売されてから書く事にして
矢野さんと上原さんの共演というのはいろんな意味で
唯一無二の共演だなぁ。と当たり前の事を思いました。

以前の感想にも書いた気がしますが矢野顕子さんのボーカルって
管楽器とのセッションという側面があると思うのです。
スキャット的なパートはもちろんの事
歌詞の乗っている部分に関しても
様々な音(声)を自由にあやつる
インプロヴィゼーション全開の組み立て。

またピアノディオとしての側面。
矢野さんご自身のお言葉を借りるなら
「アプローチの全く違うピアニスト」の共演。

そして当然の事ですがボーカリストとの共演。

唯一無二のアーティスト「矢野顕子」と共演なので
書いてみると当たり前の事なんですがそんな事を思いました。


矢野顕子さんの事がスキだ、キライだ、とか
人それぞれいろいろな好みがあると思いますが
そういうのとは別の次元で音楽家としての矢野さん
というのを再認識させられた次第であります。
(あっボクはスキですよ)


そして唯一無二のアーティスト「矢野顕子」と共演する
これまた唯一無二のアーティスト「上原ひろみ」

ピアニストとしてはもちろんの事
コンポーザーとして大胆かつ繊細な楽曲アレンジ。

素晴らしい音楽家2人の共演に酔いしれた夜だったのでした。


で、1曲だけ曲の感想を。

4曲目に披露された矢野さんの楽曲「飛ばしていくよ」。

あの上原ひろみさんのライブを見続けていると感想でね。

速弾きがどうこう。超絶技巧がどうこう。

とかあまり書かなくなるんですよね。

もちらん確かにスゴイんだけど、それは知ってるし
みんながソコを強調しすぎるので

「上原ひろみの魅力ってソコを超えた違う所なんだよなぁ」

とか、うるさ方気取りで言いたくなる訳です。

でもね。

「飛ばしていくよ」

速弾きすげぇよ。

浅い感想でスミマセン。


「飛ばしていくよ」の高速リフ。いろんな形に展開していくんですが
リフに突入直後は手首の位置が全く動かないんですね。
演出では無いんですがワタクシの観ていた席からだと
上原ひろみさんの手の平側にライトが当たっていたので
打鍵する指が白い光になって見えたんですよ。

なので手の平から先に細い光のストロボがあるみたいな(伝わります?)

高速リフ ならぬ 光速リフ

CGかよっ!

とか思っちゃいました。

そんなこんなで

上原ひろみの速弾きすげぇよ。

と久々に書きたくなったのであります。


CDの発売は来年になるそうです。
今から楽しみであります。



2016.09.15.
矢野顕子×上原ひろみ
Recording Live in Tokyo
〜ラーメンな女たち〜
@オーチャードホール

1. 東京は夜の7時
2. おちゃらかプリンツ
3. 真っ赤なサンシャイン
4. 飛ばしていくよ
5. ドリーマー
6. こいのうた
7. ホームタウン・ブギウギ
En. ラーメンたべたい

retake
1. 東京は夜の7時
2. ドリーマー
3. 飛ばしていくよ
4. ラーメンたべたい



--
ライヴの様子は下記のサイトでも紹介されています。
--
Bagus日記[ uzazo's friend blog ] 
ライブの進行が分かる詳細なレポートが読めます。


上原ひろみ Live Report Index





東京JAZZ2016 “the HALL” 

東京JAZZ2016 “the HALL”

今年で第15回となる東京JAZZ。
2日目夜の部を観て参りました。

20160904_01.jpg
fox capture plan

岸本亮(p)、カワイヒデヒロ(b)、井上司(ds)

ヨメ氏が以前別のライブで見た事があったそうで
「見られてラッキー」と喜んでくれたのでボクもラッキー。
会場も沸いていましたし良い感じのライブでした。

で、ボク自身の感想ですがダブステップ的なリズムが
印象的なクラブJAZZといった印象でした。
たぶんそのジャンルでのカッコヨサというのがあるんだと思います。
テーマというよりリフなのかな?短いフレーズをリフレインして
展開していく楽曲が多いのですが展開する幅が狭いので
ライブ全体を通してみると似たような構造の曲が多く少々単調だった印象。
個人的にはAメロ、Bメロ、Cメロ的に曲の進行・展開が明快だった
3曲目に披露された曲が一番良かったです。

クラスターを繰り出すアグレッシブなアプローチは好みでしたが
ベース・ドラムの音量に張り合うようなバランスだったせいか
ピアノが鳴っていない(?)音が割れている感じが残念でした。
(単純にPAの方の問題だったのかな?)

それもこれも門外漢の戯言ですので
ソレがカッコイイ要素なのかもしれません。

今後、どのような作品を発表されていくのか楽しみではあります。




20160904_02.jpg
ケニー・バロン・トリオ
with special guest グレッチェン・パーラト


ケニー・バロン(p)、グレッチェン・パーラト(vo)、
北川潔(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)

ケニー・バロンを見たのは東京JAZZ出演時だけですが
初めて見た 2011 のステージが素晴らしかった記憶があり
本公演も同じメンバーでのトリオという事で期待していました。

ドラムのジョナサン・ブレイクってあんなにデb…
もとい立派な体格でしたっけ?(人の事は言えないけど…)
シンバルを含めた全てがお腹の辺りでフラットに揃っているドラムセット。
エキサイティングなドラムが最高でした。

前半で披露された曲はスリリングでボクの好みだったのですが
ゲストプレーヤーとしてボーカルが加わった曲。
きっと素晴らしかったんだと思いますが
ボクが静かなボーカル物があまり得意ではないんですね。
途中ウツラウツラしてしまいました。スミマセン。



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ミシェル・カミロ × 上原ひろみ

ミシェル・カミロ(p)、上原ひろみ(p)


最高でした。


ボクは上原ひろみさんのファンですので贔屓目もあると思うのですが
あの空間を共有・体感した多くの人は
「とんでもない物を見たっ」と感じたのではないでしょうか。

当初は「上原ひろみ the trio project」での出演告知でしたが
サイモン、アンソニーともにドクターストップと言うことで公演内容の変更。

「SPARK」という最強にして最高の名作がリリースされた後のライブという事で
3人での演奏を楽しみにしていましたが今はただ2人の体調が心配です。
しっかり療養していただいて元気なトリオでの演奏を待ちたいと思います。

上原ひろみさんのステージにガッカリする事なんて無いので
ソロはもちろんの事、どんなコラボでもウエルカム。
この夏の他の公演でもいろいろなコラボが実現したそうですが
東京JAZZ では カミロのアニキ がこのGIGだけの為に来日。

一ファンとしてホントに感謝の気持ちで一杯です。

ミシェル・カミロ × 上原ひろみ のディオに関しては
2005年から時を経て海外での公演、東京JAZZ2014 という
経緯がありますが積み重ねたライブの回数はもちろんの事、
お二人それぞれがピアニストとしての経験値も増した状態での最新版。

やわらかい単音のやりとりから曲のアウトラインが姿を現し
一気に集中力が高まって高密度な空間が生まれていく。

冒頭の曲からなんだか目頭が熱くなってしまいました。


どの曲も素晴らしかったのですが特筆したい2曲。

2014年の公演では上原ひろみさんの楽曲「DESERT ON THE MOON」が
選曲されていたので今回も聴けるかなぁなどと思っておりましたら
終盤に披露された楽曲イントロ部分のあの音に鳥肌が立ちました。

Dancando No Paraiso

ラテンJAZZの雰囲気が色濃くあるこの楽曲は
ミシェル・カミロのアンセム「On Fire」と比較される事がある曲です。
その曲をミシェル・カミロ氏と演奏するなんて胸熱すぎるでしょう。

しかも素人目からみても難曲の「Dancando No Paraiso」

これまでの海外での公演で演奏された事があるのかはわかりませんが
本公演でたっぷりとリハーサル時間がとれたとは思えません。
ステージ上のカミロ氏もこの曲の冒頭ではかなり険しい表情。

それに反してニコニコと自身の難曲を弾きまくる上原ひろみさん。

あなたは鬼か。

一瞬そんな言葉が脳裏をよぎりましたがあらぬ心配でした。
流石、ミシェル・カミロ。インプロヴィゼーションの応酬では
自身の世界に引き寄せて弾きまくる弾きまくる。

ホントに素晴らしいディオでの「Dancando No Paraiso」でした。


そしてアンコールで披露された「Place To Be」。

直前に披露されたラテンの渦とはうって変わって
手を携え薄氷の上を一歩一歩進むような緊張感。

楽譜を追いながら一つ一つの音を紡いでいくミシェル・カミロ。
少し踏み外すと壊れてしまいそうな美しい世界の中で
上原ひろみさんのソレとは少し違うイントネーション。
楽曲終盤ではミシェル・カミロにより新しい和音が加えられ
まるで反対側が透けて見える薄い布のベールを纏うように
「Place To Be」にいつもとは違う色にフワッと包まれた。


ホントに感動的なライブでした。


久々のライブでしたがやっぱライブはいいなぁ。



2016.09.04.
東京JAZZ2016 “the HALL”
@東京国際フォーラム ホールA

fox capture plan
岸本亮(p)、カワイヒデヒロ(b)、井上司(ds)

ケニー・バロン・トリオ
with special guest グレッチェン・パーラト

ケニー・バロン(p)、グレッチェン・パーラト(vo)、
北川潔(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)



ミシェル・カミロ × 上原ひろみ
ミシェル・カミロ(p)、上原ひろみ(p)

1. Tropical Jam
2. Caravan
3. Two Much Love Theme
4. Take The A Train
5. Dancando No Paraiso
En. Place To Be



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ライヴの様子は下記のサイトでも紹介されています。
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Bagus日記[ uzazo's friend blog ] 
ミシェル・カミロ × 上原ひろみ のステージの詳細な感想を読めます。


上原ひろみ Live Report Index