<文春トークライブ>上原ひろみ~世界を駆けるピアニスト~ 

文藝春秋主催のトークライブ第6回に
上原ひろみさんが登場なさるという事でチケットゲットに挑み
あえなく惨敗するものの知人に譲っていただき無事参戦。

また終演後に約2年前の「BNT極寒並びの業」を
共に乗り越えたメンバーが揃ったのも嬉しかったです。
一瞬しかお話できませんでしたがまたどこかで。



感想文を提出いたします。

トークがメインのライブは初と仰っていましたが
トークライブというと5年前にヤマハホールで開かれた
Piano LIVE・Piano LIFE」というイベントがありました。

あの時はピアノソロライブの合間のMC部分に
インタビュアーを交えたロングトークが入るという印象でしたが
今回はトークの合間に演奏をするというスタイルだったので
「初じめて」という事だったんでしょうね。

MCは上原ひろみさんのドキュメンタリー本
「サマーレインの彼方」の著者である神舘和典さん。
Beyond Standardの発売記念トークイベントで
お二人の組み合わせは拝見していたので興味津々。


トーク冒頭に神舘さんが

「トークライブと銘打って足を運ぶお客さんというのは
 コアなファンの方が多いのでは…」と。

なるほど。
まったく気がつきませんでしたが確かに
ソロ演奏の予定ありと告知されていても
「トークライブ」に行こうと思うのは…。

実際、挙手での簡単なアンケートを取ってみると

上原ひろみさんのライブを見た事がある人・ホボ全員。
2回以上見た事のある人 8〜9割。
5回以上見た事のある人 4〜5割。
「サマーレインの彼方」既読の人 3割。

と、確かにコアなファンの集いになっていた。


トークの内容は「サマーレインの彼方」の生語りといった感じ。

「コアなファン」が全く知らなかった事が
語られた部分は少なかったけれど
著者である神舘さんと上原さん本人が語る事で
知っているエピソードの外側が語られ
同じエピソードでも立体的に見えてきて面白かったです。

全く新しい話は今回のトークライブに関して
上原さんが神舘さんに電話や打ち合わせで
繰り返し言われたという言葉。

「命がけで臨んでください。」

「それ、1度言われればわかったから」と言っても
繰り返し繰り返し言われたのだという。

「デビュー前からライブは必ず命がけで臨んできたので
 今回のトークライブを例外にする訳にはいかない…」

と。

K「うん。だけど、トークライヴを命がけでやるというのは、
  具体的にはどういう感じなのかな」

U「帰り道に不慮の事故で死んだとしても、死の瞬間、
  自分は与えられた人生で全力を出し切ったと思えることです」

ハービー・ハンコックの伴奏のようなMCを
高校野球の球児のような情熱で挑むように言われたそうだ。
(神舘和典さんのFBにその下りが紹介されています。
 上記は一部抜粋転載させていただきました。)


今回の神舘さんはサイモンやアンソニーと同じ立場という事ですね。

もちろんトーク上ではオモシロエピソードとして
紹介されていた訳ですが上原ひろみさんが
ライブに挑む姿勢がよくわかるエピソードでした。

そしていつもと同様に命がけで臨んだトークライブ。
後半で「上原ひろみトークソロ」が披露された。

多分今回のトークライブに当たって
「この事だけは言おう」と決めていた部分なのかなぁ。と。

それは海外での公演でやる気の無いスタッフに
当たってしまった場合にも「周りを巻き込む」という事。

「失敗は許すけどウソは許さない」

という強い姿勢で挑み
最後はハグをして別れられる関係性を作りたい。
もし巻き込めなかった時には「自身のせいである」と。

そして、この事はどんな種類の仕事でも同じである。とも。

神舘さんも「はい。」としか応えられないような勢いで
語られたこの話では空気がピンっと張ったような瞬間だった。
ボクも勢いに押され背筋が伸びてしまいました。

ピアノを弾く事を基準に移動時間のロスをも削る学生時代から
全く変わる事のない一貫した上原ひろみさんの姿勢に
「あぁやっぱりこの人はスゴイ人だ。」などと思っていたら
「スゴイ人」と特別視するのではなく「お前も命がけで挑め」と
気合いを注入されたような気分になりました。

のほほんと生きているボクには闘魂注入のビンタレベル。

「スタッフに命がけで仕事をしたいと
 思われるアーティストになりたい」


という言葉がやけに印象に残った。



さて演奏の方の感想。

クラシックの公演も行われる紀尾井ホールで
PA無しの生ピアノでのソロ演奏。


トークパート
学生時代からデビューまでのエピソード。
バークリーの中間テスト的な課題として提出した曲を
教授がアーマッド・ジャマルに紹介する。

しかし各所から聴いて欲しいという連絡が耐えない
アーマッド・ジャマルは聴かないと断るものの
どうしても聴いて欲しいと教授が食い下がり
じゃあ今聴くからそこでCDかけろと電話越しに聴かせた曲。

The Tom and Jerry Show

もちろん知っているエピソードではあるけれど
こういった話の流れで聴くとまた格別である。

そしてアーマッド・ジャマルが聴いたであろうCDから
10数年の時間を経て進化した演奏。

この日の演奏は終盤の偽エンディング的な
ロマンティックな部分が激烈長くなっていて驚き。


「サマーレインの彼方」の第一章に書かれている
『SPIRAL』のレコーディングスタジオで聴いて
神舘氏が感動したという曲。

Old Castle, by the river,
in the middle of the forest

ピアノソロでの演奏では定番となっている古城。
冒頭の内部奏法も定番ですがホールの反響音で
ピアノ本体を叩いて鳴らす音はいつにも増して
より深い森をイメージさせた。


新譜『SPARK』からソロ曲とバンド曲のソロアレンジで3曲。

WHAT WILL BE,WILL BE
WAKE UP AND DREAM
ALLS WELL

プロモーションでのTV出演時や
先日行われたJ-WAVEのイベント(←もちろんハズレた)で
披露されている曲ですが生で聴く事ができて感激です。

CD発売記念イベントも応募していますが
きっとハズレるでしょう。そうなんでしょう。
でも、ココで聴けたので良しとします。


2016.02.08.
<文春トークライブ>
上原ひろみ~世界を駆けるピアニスト~
19:00~ @紀尾井ホール


talk

01. The Tom and Jerry Show

talk

02. Old Castle, by the river,
in the middle of the forest

talk

03. WHAT WILL BE,WILL BE
04. WAKE UP AND DREAM
05. ALLS WELL

EC. BQE



--
ライヴの様子は下記のサイトでも紹介されています。
--
Bagus日記[ uzazo's friend blog ] 
トークで語られた内容の詳細が分かる感想です。
こういう感想書けば良かったw


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コメント

昨夜も、時間を共有させていただけて
本当に嬉しいです!
僕にとって、いつも以上に興味深く、
楽しい時間になりました。

「命懸けで臨んでください」の件は、ひろみさんらしいエピソードでしたよね。
ひろみさんのファンで良かったと思えましたし、
自分もそうありたい(かなり難しいけど)と思いました。

久々のピアノソロは、ホールも演奏も素晴らしくて
あんな曲やこんな曲も、もっともっと聴きたかったです。

ちなみにCD発売イベントは、携帯会社ドメインのアドレスを
解約してしまったため、申し込めませんでした。
格安SIMの弱点がこんなところにあったとわ。
でも、このトークライブに行けたのでヨシとします。

Blue Noteでのインタビュー映像を見たんですが、頰がこけててやつれた表情で思わず体調を心配してしまいました。命懸けで日々を生きているから消耗も激しいのでしょうね。末永く活動してほしいので息抜きもしてほしいですね。

yasuさん
どもどもです!

ボクは初の紀尾井ホールだったんですが
生音に向いたホントにいいホールでしたね。
確かにもっと演奏を〜と欲が出てきてしまいました。w

おぉSIMフリーにはそんな弊害があるとは
全く想像もしていませんでした。
とはいえ当たらない事には観に行けないんですがね…。

ゲキソクさん
どもどもです!

移動とライブを全力で挑んでいるんでやはり消耗は激しいんでしょうね。
ストイックな方ではありますがその分、体調管理にもストイックな気もしますw

少なくともボクが死ぬまではバリバリと素晴らしい演奏を
聴かせてくれると信じています。きっと大丈夫でしょう!w

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